午後の部  13:00~15:00

 

      歴史を知れば「文楽」が面白い

                       文楽応援団(国立文楽ボランティアガイド解説員)

Ⅰ.歴史 

 芸能としての「人形操り」は、奈良時代に中国から渡来していた傀儡師が源流と考える。

 古浄瑠璃の時代、歌詞や戯曲には未発達なものが多く、必ずしも文学的には高い評価を得たものではありませんが、元禄4年(1701)

 竹本義太夫が、登場人物の心理を重視し、これこそ近代化へ芸の脱皮であり、義太夫と近松門左衛門の結びつきが、文楽を決定づける

 出会いでしょう。「曽根崎心中」が上演された元禄16年、人形浄瑠璃の全盛期を迎えるが、歌舞伎の隆盛などの影響で竹本座は廃座

 する。

 竹豊両座が廃座してから衰退を辿った人形浄瑠璃でしたが、(19世紀初頭)淡路から来た植村文楽軒の小屋の登場により、人形

 浄瑠璃は再び人気を盛り返します。その後、明治42年(1926)には文楽の興行権は、植村家から松竹に移ります。昭和5年四ツ橋に

 新文楽座が開業しますが、第二次大戦後、戦火焼失した。再興された昭和30年には国の重要無形文化財として総合指定を受けます

 が、興業は不振を極め、昭和38年に松竹が撤退する。その後、大阪府・大阪市・NHKなどの尽力によって、財団法人文楽協会の

 設立に至る。昭和41年に東京国立文楽劇場、昭和59年には大阪国立文楽劇場が開場した。(解説員のレジメより引用)

 

Ⅱ.人形に触れてみましょう

 「人形浄瑠璃・文楽」は日本を代表する伝統芸能のひとつで、太夫(語り)・三味線・人

形で演じる。人形一体を3人で操ります。

 今回用意された「ツメ人形」ツメは首と胴のみで構成される「文ちゃん」「楽ちゃん」2体を解説員の方々に、巡回説明いただきながら、

 みんなで触れる。

 

Ⅲ.筆者体験談(一口メモ)

 体験入門で伝統芸能に接する機会を得られたことは素晴しい。是非、文楽公演を鑑賞したい。

 大変楽しい一時を過ごさせて頂きました。 文楽応援団のボランティアの皆さま、ありがとうございました。