午後の部 13:00~15:00

        

       「ペリーのピストル」

           歴史研究家 澤田平 講師

 「なんでも鑑定団」でおなじみの日本の古式銃の第一人者 澤田平先生、もうすぐ90歳ながら声の張りもよくお元気なお姿で講義が始まった。講義は、幕末の桜田門外の変で井伊大老の狙撃に使われた本物の拳銃を前に置いておこなわれた。

 この事件、実際は藩が関わるものであったが、表沙汰にできないため水戸の脱藩浪士の犯行とした。NHK歴史秘話ヒストリア「桜田門外の変の謎」(平成27年3月放送)で先生も出演し、事実が明らかにされている。

 

ペリーが持参したコルト社製「ネイビー51」は日本で複製された

もの完成度はオリジナルをしのぎ、ペリーはその技術力に驚嘆した。

日本の枝術水準の高さは教育と相まって、近い将来世界レベルとなる

可能性があり、植民地より友好関係構築の方が得策であろうと思わせた。

この拳銃は、近代日本の扉を開けた歴史の重要な生き証人であるとして

講義を終了した。